ねぇ、ノッシュー、

夏休みなんだからどっか行こうよー♪

 

それは学生の特権でしょう?

そうねぇ、久しぶりに二階堂家の別荘に行く?

 

・・・私が、虫嫌いなの知ってて言ってる?

 

あら、『夏の別荘=山中』なんて言ってないわ。

海にもあるじゃない、別荘。

 

・・・やだ。 近くに父さんの別荘があるもん。

 

もう、わがままねぇ、絢花は。

少し、席をはずすわ。

いい場所が見つかったら教えて。

 

 

・・・友達は、A子をA子の近くのファミレスに連れてった。

で、友達はそこで、A子に、こういったんだ・・・

「あなたのベッドの下に、斧をもった男がいる」って!!

 

ほぉぉお! それで!?

 

え? テレビじゃね、ここまでだったんだよ・・・

 

ふふふ♪

じゃぁ、僕が続きを話してあげるよ♪

 

え?え? ノーウェン知ってるの!?

 

ふふふん♪

A子は電話をかけて、

警察に駆け付けてもらったけど、そこに男はいない。

でも、恐いだろ♪ だから友達の家に泊まることにしたんだ。

 

友達を泊めるはずだったのに・・・

 

逆になったのですな。

 

そ。 でもね・・・

 

 

よ! 今空いてるか?

 

ええ、空いてるわよ。

 

プールに誘われたんだけどさ、

絢花も一緒に行かないか?

メンバーに女性は?

 

ロングが一人、ショートが三人。

男は・・・

 

あ、それはどうでもいいから!

でさでさ、あんたから見てどう? 可愛い?

奇麗? 私より背が低い?

 

え、えーと・・・

 

 

 

 

お”ね” ーち”ゃ”ーーーーーーーん”!!

 

 

どうしたのよ、爛飛!?

 

ううぇーーーーん!!

おねーちゃーんんん!!

 

 

 

 

 

 

・・・また、今度だな。

 

うん、ごめん、しーちゃん。

 

 

 

 

爛飛、泣かしちゃった。

微妙にリアルな話だったのが悪かったのかなー?

 

たしかに、

『コーヒーを飲み干したら、ゴキブリが底に張り付いてた』

というオチは、失敗ね。

 

まさか、あんなに泣くとは思わなかったよ。

 

あら、知らなかったの?

爛飛くん、コーヒーが飲めたら絢花とデートするんだって張り切ってたのよ。

 

・・・やっちゃった?

 

確実にね。

 

 

・・・はぁ。

 

・・・溜め息をつきたいだけに、ワタクシを呼んだのか?

 

はぁー・・・

なんかさ、いいなぁ・・・っと思ったんだ。

 

何が?

 

俺もさ、あんな風に甘えてみたいなぁって。

そんな事したことないからさ・・・・はぁ・・・

 

 

静寂の姫にでも甘えたらいかかです?

 

・・・よし!

シュウ、これからお百度参りするぞ!

 

(直接アタックはしないのか)

 

 

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