けもケモっ! 2

 

……はじめまして、ディーの友人の豪鬼です。

 

 

お久しぶりです、豪鬼さん。

ディプシアさんは居りませんわ。

 

 

ディーに頼まれたものを持ってきたんだが、

何か聞いてないかい?

 

……いいえ、そのようなお話もありませんでしたわ。

 

そうか……。

まだ出かけないとか言ってたのに……。

あ、ルカちゃんは此処にいるんだろ?

ディーが帰ってきたら渡してくれないかな?

 

え、で、ですが、いつお帰りになるか分かりませんが……

 

俺が何度も此処に通うより確実さ。

それに、そろそろ待ち合わせの時間だからさ。

 

『友人なのに、連絡できないの?』

 

ディーは電話を持ってないからな。

そういえば、君の名前は?

 

『ルージュ。あっちはブルー。』

 

よろしく、ルージュ、ブルー。

それじゃ、ルカちゃんこれをディーに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こ、これですか?

 

? そうだけど。

ディーが時計を貸してほしいっていってたんだ。

腕時計は好きじゃないって言ってたから、

この懐中時計を貸そうと思ってさ。

はい、ルカちゃん。

 

あ、は、はい!

 

『何かで見た時計だね』

『ほんとだ。見たね』

 

私も見たことがあります。

たしか帝さんが持ってきた本の中にありました。

もしかして!!

 

 

 

 

あぁ、知ってるんだ?

でも俺のはちょっと違うんだけど。

 

ですが、錬金術師さんなんですよね!?

 

……そう、なるのかな?

 

 

 

 

 

そうだな。

預かってくれるお礼に。

 

 

 

すごいです! 豪鬼さん!!

 

『すごい! でも、仕込んでたかもネ』

『小さいからネ。 あるかも』

 

……結構、手厳しいねブルー。

それじゃあ、これはどうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『文句なしだね! 豪鬼、ゴメンネ』

『疑ってゴメンネ、豪鬼』

 

……気にすること……ない、よ……

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかして、豪鬼さんが出したお花たちは……

 

『自分の血と等価交換したんだ』

『でも花と同じなんてどんな血なんだろネ』

 

ど、どうしたらいいのかしら!?

わ、私の血でも大丈夫なのかしら!?

 

『慌てないで、ルカ。 誰か呼んでくるからネ』

『ルカは、看病でもしてて』

 

お、お願いします! ブルーさん!ルージュさん!!

 

 

 

 

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