限りなく仲が良い、トモダチ(前編)

 

京都ドルパのお土産を下さった日の夜から出かけたディプシアさん。

いつの間にか3週間も過ぎてしまいました。

 

もしかしたら帰ってくるかもと期待していましたが、

そろそろ私も家に帰らないといけません。

まだ私は学生の身。

春休みが終われば新学期が始まります。

 

 

 

『えええ! ルカ帰っちゃうの!?』

 

学校が始まってしまいますから。

ごめんね、ルージュさん。

此処にはいらっしゃいませんが、ブルーさんにも伝えておいて下さいね。

 

『そっかー、それじゃあ仕方がないネ。

でも、また遊びに来てくれるんでしょ?』

 

そうですよ、ルージュさん。

その前に家に帰ってスケジュールを確認してからです。

 

『ふーん、ルカのお家って忙しいんだ』

 

 

『ねぇねぇ、次はいつ来るの? いつ来るの?』

 

え、えぇっ?

まだお家に帰っていないのでなんとも……

それに学校の予定もわからないので……

 

 

『えぇ〜、それじゃあどんだけ待たないといけないのかワカラナイ。

あ! ねぇねぇ、ケータイは? ケータイ?

あれがあればすぐにでも教えてくれるんでショ?』

 

ごめんね、ルージュさん。

私、携帯電話を持っていないんです。

だから、突然遊びに行くことになります。

今までもそうでした。

 

『ええ〜、じゃあお迎えが出来ないかもしれないヨ?

ルカ、買う予定ないの??』

 

 

 

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