けもケモ!っ 4

おねーちゃんに騙されて、

変な籠に閉じ込められたカワイソーな僕。

 

忙しい師匠は僕を籠に入れたままどこかに行っちゃった。

おかげさまで、ゾロリもプリキュアも見逃した。

おねーちゃんも師匠も、元気いっぱい小石にけつまづけ。

そんでもってノーウェンに目撃されて笑われたらいいよ。

 

 

 

・・・・うそうそ! ウソだから僕をここから出しに来てよ。

なんで誰も来ないんだよ! 寂しいよ! 恐いよ!

・・・・うわーっん! 誰でもいいから誰か来てよー!!

 

 

 

・・・なにやら喧しい声がする。

 

あ! 誰か来た!

ねぇねぇ! 僕をここから出してよ!

 

・・・それは捕獲用の檻だから、許可がないと無理だが。

 

うわーっん!! もう僕は此処で寂しく死んでしまうんだー!!

ゾロリもプリキュアもハンター×ハンターもNANAも

最終回を見ることなく悔いが残りながら死んでしまうんだー!!

 

 

・・・ゾロリが好きなのか?

 

イシシもノシシも大好きだよ!!

 

仕方がないな、開けてやろう。

ただし、ワタクシの側から離れてはならんぞ。

 

うん! ありがと!!

 

 

 

 

 

 

『あれ? シュウが珍しいの連れてる』

 

『新しい警備?』

 

名は爛飛。

静寂の姫の弟子で、二階堂家のペットらしい。

 

らしいってなんだよ! ちゃんと写真見せただろ!

ベストショットの写真をペンダントにしてんだから!!

 

『・・・ストーカーだってするわよ』

 

『・・・日めくりカレンダーにしてる子知ってる』

 

・・・とりあえず、預かることにした。

 

 

 

 

 

『ふーん。 ランフェイって獣Ver.とかあるんだー』

 

『だから今の状態だと毛が薄いのねー』

 

『爪もそんなに短くて。狩りなんてできないわねー』

 

 

 

 

 

『そりゃそうだ!(笑)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『だから編み目が細かいメロンは旨いのよー』

 

す揚げして塩を軽くまぶしたジャンボいんげんもなかなかなモンでな。

 

『糖度14の種無しスイカはたまんないわ』

 

ゴジラのたまごにダイナマイトに太陽とかもおいしかったよ!

 

味来コーンも時期ですな。

 

『あーあー、ゴーヤもねー』

 

『・・・って話してたらお腹空いてきちゃった。

ねぇ、シュウ、此処ってシェフとか居ないの?』

 

 

もちろん、ディプシア様専属のシェフがおりますよ。

そうか、お前たちは此処を使ったことがないのか。

 

『やっぱり"ちりーん"って呼ぶの?』

 

もちろん。

専用の呼び鈴を"ちりーん"と鳴らしてシェフを呼ぶのです。

たしかここら辺に呼び鈴が・・・

 

(ごそごそ)

 

これこれ、これが呼び鈴ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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