あずかって 彡★
…というわけでして。 しばらくの間、こちらで保護して頂けませんか? 言葉は話せませんが、理解はそこそこ出来ますので、 手間はかからないと思います。
お断りします。 好き好んで面倒事を抱える趣味は持ち合わせていません。 他を当たりなさい。
たしかに『面倒事』になる可能性はありますが、 今の現状では我々の傍に居る事の方が『死』の危険性が高いのです。 どうか、ご慈悲を。 過去を司る、『静寂の姫』様。
…そう、私は『過去を司る者』。 だから、 『彼』の過去に何があったのかも、 貴方の艇長が何をしたのかも、 私には判っています。 それを踏まえた上で問いましょう。 『何を企んでいる?』
恐れながら、 私は艇長と『心』を共有はしておりますが、 『思考』は共有してません。 ですから、 その質問に対する答えを私は持ち合わせていません。
…用件は以上です。 さがりなさい。
あぁ!! そんな!! 正直に答えたのにこの仕打ち! 噂に違わず取りつく島もない冷血女だったなんて! ”あの”艇長のご友人だから『絶対嘘だ』と信じていたのに! 最初の物腰からシャットアウトしてるとは思いましたが、 むしろ、 存在感だけで生物消滅できそうな第一印象のまんまだなんて!
あぁ……慈悲を乞うた私はなんてマヌケなのだろうか!!
……。 …私は好き好んでリスクだけを背負いたくないだけです。
イヤですねー。 あの艇長の影である私がただ一方的にリスクだけを 与えるとでも思われていたとは。 もちろん、ご用意しておりますよ。 アレに見合うリターンを。 こちらになります。
『某キーウィフルーツのぬいぐるみ』です。 新品の中から最高に毛艶の良い子を選んできました。 ほら、こんなにおいしそうに頭が開きます。
いかかですか、静寂の姫様?
…いいでしょう。 預かりましょう。 ただし、 私に対する中傷に関しては別ですから。
ふむ。 いかんせん『艇長の対策マニュアル』の通りですから、 その件につきましては一度持ち帰りまして、 検討後ご連絡いたします。
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