君との思い出
まず、そのブツはなんですか?
これか? 『ピクルス』って名前だ。
いえ、名前ではなく、 正体です。
『ぬいぐるみ型ロボット』だ。 多少の会話も出来るし、 10種の遊びもできるし、 メモリー機能ありだから、 いつでも寂しそうな、 エアリスの友達にいいかなって作ったんだ。
だ、そうですよ、艇長。
寂しい思いをさせてるつもりは無いけれど、 第三者から見てそう見えてしまったのは心外ね。 とはいえ、 エアリスは受け取らなかったのでしょう?
ええ、思いっきり警戒されて、 しまいにゃ、ベッドの下に隠れてしまいました。 完全に。
……。 (凹んでます)
まぁ、いいでしょう。 ドライデル、その子をエアリスに渡したら良いのね?
…出来れば俺の手から渡したい。 せっかくエアリスの為に作ったからさ…。
見返りは後で考えるわ。 今は成功を祈っていなさい。
(ぱちんっと指を鳴らす)
私と同じコロンを付けたら警戒されにくいわ。
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