08/11/29のお里で『月の宵宮様オフ』 本編

湖のほとりのお城から、

山3つ向こうの城下町で暮らしている、

それなりに評判の姉妹がいました。

 

雪のような肌に清楚な雰囲気を持つ物静かな姉・雪凪。

無邪気な微笑みに毒を持つ対照的な妹・ライラ。

 

 

はやーいv はやーいv

 

ライラ、あまり遠くに行ってはいけませんよ。

もうすぐ帰るんですからね。

 

あらんv

姉様こそ、お馬さんに一度も乗っていらっしゃらないわv

わたくしは堪能いたしましたから、

帰る前に姉様もお乗りになったらいかが?

 

遠慮します。

 

乗れや。

 

はい…

 

 

 

ぱからんっぱからんっぱからん…

(馬が走ってる音)

 

 

 

まったく…ライラの強引さには呆れてしまいますね…

普段は笑顔なのにあーゆー時だけ目を開くのは反則です…

声もキャッキャウフフvから低音ボイスは…

ああああっ!

急に馬が暴れだしてしまい、

振り落とされてしまった!

(説明口調で)

 

 

 

いたたたた…

花がクッションになってくれたとはいえ、

いたたたた…

 

 

 

なんてことだろう!

こんなところで花の妖精に出会えるなんて!

 

アイタタタ…

素で聞いたらイタタタタ…

 

……。

ああ! 怪我をしている。

大丈夫かい?

 

…落馬したので大丈夫ではないと思います。

 

応急処置ですが、

この薬をお飲みなさい。

 

ごくごくごく。

どこのどなたか存じませんが、

手当をありがとうございました。

なんだか痛みもぐかーすぴーぴょろろー…

 

 

 

 

 

あの時、助けて下さった方も、

月の宵宮様のフリルブラウスを着ていらっしゃいました。

もしかしたらお会い出来るかもしれません。

まぁv

わたくしの知らない所でそんな事になっていたなんて!

あのお馬さんはキーストンではなくハマノパレードになりましたわv

 

喰ったんですね。

 

 

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