2010年2月14日のお客さま その6

 

さっきから黙って聞いてりゃ、

結論出てんじゃねーか。

 

おい、ドライデル。

第三者ってのは客観的に物事見ねぇとダメなんだよ。

簡単にコロっと懐柔されてんじゃねーよ!

 

いや、でも、ザックス。

ナナキも別にワザとじゃないし、

エアリスが言うように置き去りはヒドいと思ったけど、

神様じゃねぇんだし、限界はあるだろ。

 

はぁ…。

やっぱ判ってねぇな、ドラ。

お前、誰と誰の話を聞いてんだよ。

当事者は『ナナキ』と『ゲスト』だ。

エアリスは『ギャラリー』だよ。

なぁ、

白いお嬢ちゃん。

『せっかくだから、全部見たい』とは言ったけど、

恐い目に遭わされるとは思わなかったんだろ?

要するに、

コイツのやり方が悪かったんだろ?

 

うん。

 

恐い思いをさせて悪かった。

お詫びに、

コイツラも滅多に見れない珍しいモンでチャラにしてくれねぇか?

じゃあ、

そこの窓から外見ててくれ。

すぐ見せるから。

 

 

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