（ごぅんごぅんごぅん…）

問題なのはその後ろのヒトですよ。

すみませんが、ドライデル、

乗船拒否しますのでお帰り下さい。

プレゼントはのちほど宛先にお送りしますので。

Σマジで！？

ちょっと待ってろ、ドラ。

交渉してやるよ。

ドラは俺んトコでバイトしてんだよ。

搬入作業ぐらい手伝わせろよ。

あっはっは。

ドライデルが搬入できるのはせいぜいトランプかサイコロでしょう？

笑える冗談ですね。

『花』の搬入ぐらいさせろよ。

私が手伝いますよ。

俺とお前の仲だろ。

融通きかせろよ。

ええ、部下と上司の仲ですからね。

融通利かせて私自らお手伝いしますよ。

そりゃ無理だべ、シドはん。

この『花』は俺たちが搬入してこそ意味があるんだから。

そーゆートコ、

汲み取ってくれにゃあ、部下としては悲しぃわぁ〜

これだから艇長不在時の本艇にゃ帰りたくねぇんだよなー！

……なるほど。

しかし、私にも立場と責任があります。

とはいえ、私も完璧超人ではありません。

私の心を揺さぶる何かに目を奪われ、

うっかり通過されてしまう事もなきにしもあらず。

まぁ、

私の心を揺さぶれたら…の話ですけれどね。