相方 4。

 

なぁなぁ、ルカやんはレンジ使えるんやろ。

これを温めて来てくれない?

 

それは構いませんが、

今召し上がるんですか?

 

そうよ。

私、一日5食食べるから。

 

そ、そうなんですか!

では、温めてきますね。

…ちょっと緊張します。

 

ルーカーやーん、

おーなかへーったんだーけーどー。

 

すぐ温めてきますから、

ジタバタしないでください!!

(バタバタと慌ただしく部屋から出て行く)

 

 

 

 

 

 

さてと。

これでルクレツィアはしばらく帰ってこないわ。

ところで、貴女は『ルーユエ』を探していたんじゃないの?

なのに、

どうしてお弁当を持って来ていたの?

私が此処に居る事を知っていたわね。

誰からの情報か言いなさい。

 

…リーラが『カジノから出た』って、

ドライデルが連絡くれた。

此処にきたのは私の勘。

浮遊艇には帰って来なかったし、

カジノには居ないから、

たぶん此処に居ると思ったから。

 

 

そう。

なら、どうしてすぐに私の所に来なかったの?

私に『ルーユエを探して』とお願いしに来たのに?

お弁当作る時間も惜しくなかったの?

 

 

…どうして『惜しい』と思わないといけないの?

ルーユエを探してたのは本当だけど、

リーラの為に作る料理の時間はそれ以上に大切だもん。

他の誰でもなく、

リーラの『おいしい』って言葉が聞きたいから。

だから、惜しくもなんとも思わない。

それで、もし、もしも、

その時間でルーユエが死んでしまったとしても、

私は悲しむと思うけど、

後悔は絶対しない。

 

 

 

!!!

 

 

 

 

る、ルーユエが気になるから、

その、えと、さき、うん、そう先に帰ってるね!!

 

 

 

 

 

Pipipipi…

 

Hallo?

チビスケを大至急私の所に連れて来て。

 

『おや。やけに声が弾んでいますね。

何かあったんですか?』

 

 

エアリスが嬉しい事言ってくれたから、

キスをプレゼントしただけよ。

そしたら一瞬で顔を真っ赤にして、

椅子を引かずに立ち上がったからテーブルに膝ぶつけてたわ。

部屋を出る時には目測誤ってドアに挟まったし。

で、

チビスケを返してあげる事にしました。

そうね、

私とは『心』を共有しているから影響があるでしょう?

 

 

 

 

『なるほど!

こんなに気分がいい理由はそれですか。

いやー、ドライデルの予想を信じて、

1Rから転がして転がして最終12Rでハズされまして、

結果的に7桁の損失を出してしまいました。

でも、気分は良いですよ、あっはっは』

 

…爽やかに笑ってるけどアンタ、

ホンマにしょーもない手にハマっとるやないか。

チビスケの件が片付いたらもう一度ロアの所に行ってくるわ。

 

『面目ない。

この恩は必ず返します』

 

手数料はアンタの給料から天引きします。

(携帯をサッと仕舞いドアの方に向き直る)

 

リーラさーん!

お待たせしました〜!

 

おーそいー。

 

だから足をバタバタしないでください!

急かされると手元が狂います!

 

怒っちゃやーよ。

お詫びに一緒に食べようや

 

 

おいしいですねぇ〜v

リーラさんは幸せですね、こんなにおいしいご飯が食べれて。

 

ええ、そうよ。

料理がおいしいのも、

エアリスは私の食事担当だから当然よ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…キスのプレゼントですか。

母親代わりのせいか、娘には甘いですねぇ。

 

 

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